文化の違い

 「文化の違いだな、、、。」

 2011年5月1日(日) U-15練習試合 vs TFCシュトルツ 25分×4本 13:00 k/o 秋川グリーンスポーツ公園 

 FCバルセロナ(以下、バルサ)のコーチとの交流が始まってから、僕は、指導に関することで多くのアドバイスを貰っています。指導者としての道を歩くようになってから僕の中で、ずっと疑問に思っていたことがありました。

 コーチは、選手たちと一緒にプレーするべきなのか???

 「トモ、それは、スペインでは、ありえないことだよ。一緒にプレーしてしまったら全体が見えなくなり選手たちのプレーを修正できないだろ。」

 確かに、、、。

 とても仲の良い、バルサのコーチは僕に、そう、教えてくれました。でも、そこには、文化の違いが存在するのです。スペインと日本では、サッカーの歴史が、あまりにも違いすぎます。比較することはできないのかもしれません。
 例えば、スペインの人たち(子供も大人も)は、毎週末にテレビで放映されるスペインリーグを、生活の一部かのように観戦しています。コーチが練習中に、「イニエスタの様にプレーするんだよ」とアドバイスするだけで、子供たちは、テレビやスタジアムで観た彼のプレーをイメージすることができます。
 しかし、日本ではサッカーを「観る」ということを、多くの子供たちがしていないと思います。そんな彼らに、「○○選手のようにプレーしてごらん」と言っても、「???」です。上記のアドバイスは、サッカーがイメージできている子供たちへのものだと考えます。
 日本の子供たちには、コーチも一緒にプレーをする指導の方が合っているのかもしれません。
 
                                  コーチ 前田 知洋