世界の大きさ

 「んーーーーーーーー、、、、。」

 5月9日(日)U-15が秋川グリーンスポーツ公園グラウンドで練習試合を行いました。
今回、参加してくれたチームは2チーム。
 T・F・C シュトルツ  と  アローレはちきた です。25分ゲームを13:00〜17:00まで3チームで回していきました。グラウンドのサイズが狭めだったので8人制です。

 僕は主審として笛を吹きながら選手たちの動きを観察していました。パスやコントロールの質、コミニュケーションの声、球際での戦う気持ち、どれをとっても良い場面がありません。
選手たちが、なんとか自分たちのプレーを表現しようと努力しているのは分かるのですが、全てが空回りのように見受けられました。

 「小学生の方が落ち着いたプレーをしているぞ!もっと、プライドを持ってプレーしないと!」

 トレドコーチは中学生たちに訴えました。一緒に参加していたU-12の選手たちは確かに落ち着きのあるプレーをしています。

 トレドSCU-15の選手たちは確かに現在、サッカー協会に加盟できず大会に参加できないという事実があります。モチベーションの維持の難しさ、、、。
 でも、僕は、それは言い訳にしかならないと思っています。

 僕は19歳の頃、南米のウルグアイで2部チームのU-20のチームに入り、練習していました。チームに入ったばかりの頃は、紅白戦にも出れず、毎回、グラウンドの周りを走ってばかり、、、。

 「トモーーー。」

 監督が僕の名前を呼ぶのは、紅白戦も残り10分。

 そんな日々が、長く続きました。その中で僕は、考えていました。

 「この10分。試合に出た時に全てをかける!!」

 練習でも、常に全力でプレーし、紅白戦に出た時は、神経を集中してボールを失わないように。戦う気持ちを持ち続けていた僕のプレー時間が、どんどん長くなっていきました。

 10分、15分、20分、30分、45分、、、。

 「トモ!今日はスタートから行くぞ!」

 僕は、ウルグアイの選手たちと戦える人間になっていました。

 U-15の選手たちが現在、置かれている環境は自分たちが考えている以上に幸せだと思います。
トレドコーチの下で練習もでき、試合にも出ることができる。あとは、自分次第なんです。
自分自身で高い志を持って、毎回の練習に取り組むことができるのか、、、。

 まだまだ、どんなことにでもチャレンジできるみんなには、今いる環境の素晴らしさを大切に歩いて行ってもらいたいです。

 「世界は広いぞーーーー!!」