サッカーの本質とは?

 「今日の試合は、トレセン組みはいないからね」

 6月5日(土) 秋川リーグ 雨間グラウンド

 1試合目 vs 宇津木SC 14:00 K/o
 2試合目 vs 大和北FC 16:00 K/o

 トレドSCから16ブロックトレセン練習会へ4名の選手が参加し、この日の試合は4年生が主体のメンバー構成になりました。トレドコーチも含め、トレセンへの選手収集が多いことは、本当に嬉しく思っています。しかし、6年生主体の試合に、ベストメンバーで望めないもどかしさ、、、。

 「彼らがいないことは、言い訳にはできないぞ!!!」

 試合前、4年生は少し緊張していました。太陽と共に気温は、どんどん上がっています。グラウンドの上で頼れるのは自分自身だけです。体力の消耗も激しくなってきました。

 「もっと声をかけていこうよ!!!」

 この日のゲームキャプテンに選ばれたゴールキーパーの6年生は、後ろから選手たちを励まし続けていました。その声がディフェンスラインに伝わり、中盤から前線まで、、、。
小さな体を一生懸命、大きな相手にぶつけながら選手たちは走り続けました。

 「ピッ!ピッ!ピッーーーーーーー!」

 空が薄暗い雲で覆われ始めたころ、トレドコーチは言っていました。

 「6年生を相手に、素晴らしい試合をしていたじゃないか。本当に良かったよ。」

 彼らが成長した時、、、。全ての選手がトレドSCの選手であるということ、、、。

 これからの練習の中で、どんなことを突き詰めていったらいいのか?

 パス? ドリブル? シュート? コミニュケーション?

 「一つ一つの要素を取りだしてトレーニングするべきなのか?」

 サッカーはトータルである。

 素晴らしい選手になるためには、全ての要素が必要であることは確かです。いくら、素晴らしい才能があったとしても、チームの中で自分を犠牲にできなければ、プレーをするチャンスは与えられません。自分自身をストイックに高め続けられる人間だけに、本当のプロフェッショナルになる権利が与えられていると確信しています。
 トレセンに選ばれることは、一つの励みなることは事実ですが、それが全てではありません。トッププレヤーの中には、大学時代まで無名だった選手は数多く存在します。自分の弱さを理解している人間は、どんな分野でも強いハートを持っています。

 一握りの可能性を信じる、、、。

 「さあ。雨が降ってくるよ。」

 悔しさと歯がゆさの中、子供たちは歩いていきました。