大きな一歩

 「1+1は?」

 「にーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」

 2010年6月27日(日) あきる野市総合スポーツ祭 2年生 雨間グラウンド

 お父さん、お母さんたちが見守る中、1、2年生のみんなは、見事、優勝することができました!日々の練習の積み重ねが、一つの結果としてみんなの心に幸せな風を送りこんでくれました。ボールを一生懸命に追いかける選手たちの姿を見ながら、僕も、サッカーの素晴らしさを身体一杯に感じていました。

 予選リーグ1試合目 vs 五日市A 9:00 K/o

 「眠い、、、、」

 ベンチに一緒に座っていた選手が呟きました。僕も前日に見ていたウルグアイvs韓国の試合のせいか、すこし寝不足気味、、、。

 ウルグアイという国は、南米の中でも教育水準が高く、ほとんどの人々が義務教育を受けています。首都のモンテビデオに、国の主要クラブが集中し、代表の大部分の選手たちがヨーロッパでプレーしています。日本より人口が少ないのに、なぜ、素晴らしい選手が次々と生まれてくるのか、、、、。

 指導体制

 南米から生まれてくる選手たちは、ストリートサッカーで鍛えられたイメージを持つかもしれませんが、ウルグアイをはじめ、指導者の質が、ものすごく高いことも良い選手が生まれる一つの要因だと思います。指導者が選手たちへ与える影響は大きなものです。ましてや小学生の頃となればなおさらです。0対0。引き分けに終わり、次の試合へ決勝トーナメント進出への希望をつなぎました。

 予選リーグ2試合目 vs 秋川少年A 9:40 K/o

 14対0

 圧倒的な得点差で試合が終了しました。ほとんど全ての選手がゴールネットをゆらし、自分のプレーに対する自信を深めていました。チームとしての自信も含めて、、、。

 決勝トーナメント1回戦 vs 五日市B 11:10 K/o

 勝てば決勝への切符を手に入れることができます。子供たちの目の色も変わりました。全員の力を合わせて戦うことをベンチでの指示で強調しました。選手同士の話し合いでも、ポジションのバランスを、崩さないことを子供たちは考えていました。結果は4−1で勝利!決勝進出です!

 決勝 vs 秋川少年B 12:00 K/o

 サッカープレーヤーにとって、どんな形にしろ決勝の舞台に立つことは容易なことでありません。個人の力がチームとして、まとまらない限り、勝ち進むことは難しいものです。

 「優勝したい」

 全ての選手が、そう思っていたことは間違いありません。応援席からも熱い思いが伝わってきます。

 試合がスタートしました。ゴール前までボールを運ぶことはできるのですが、シュートは全てGKの正面、、、。しかし、得点が生まれるのは時間の問題だと思っていました。

 「ゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーール!!!!!」

 後半戦が始まり、コーナーキックからのチャンスを見事ゴールに流し込みました!その後も1点を追加し、結果は2対0で勝利!!!優勝しました。

 試合終了後、相手チームの選手たちの何人かは泣いていました。僕は、その子たちをスクールで教えていたので、勝ったことと同時に、彼らの悔しさも痛いほど理解できました。サッカーが大好きな気持ちは、どんな子供でも一緒だと胸が痛くなりました。

 この結果から僕は思いました。

 「トレドSCでの指導は、間違っていなかった」

 これからも、子供たちのサッカー選手として、人間としての成長を願いながらグラウンドに立ちたいと、改めて思いました。

 さあ!また、みんなでボールを追いかけよう!!