宝物

「降ってきたな、、、、」

 雨が激しくなる中、子供たちは強い思いを心に抱き、ボールを追いかけていました。

 2010年7月11日(日)春季低学年大会 2年生大会 雨間グラウンド

 この一ヶ月で2回も優勝している2年生チームは勢いに乗っていました。何よりも彼らのサッカーに対する姿勢が素晴らしい。

 「トモは、なぜ、サッカーをしているんだ?」

 長野県の母校でブラジル人コーチと高校生を指導していた頃、彼からこんな質問をされました。

 「好きだからだよ。サッカーをしていると楽しいし、幸せな気持ちになれるんだ。」

 「そうだろ。日本人には、それが欠けているよ。」

 そのブラジル人コーチは、静岡の高校やモンテディオ山形での指導経験がある人でした。日本人の気質を理解した上での意見でした。

 身体の中から湧き出る、サッカーのリズム。

 ブラジル人をはじめ、南米やスペインの選手たちには、楽しみをベースとするサッカーが存在するように思います。ゴールをした時の喜びや多くの仲間たちとの出会い。僕自身も、サッカーを通じて世界中にアミーゴ(友達)ができました。それは、本当に幸せなことであり、サッカーが与えてくれた宝物かもしれません。

 決勝戦 vs 大和北FC 16:00 K/o

 またしても決勝の舞台に立つことができました。ベンチに座り、スタッフ陣がキックオフの合図を待っていると、一人、また一人とトレドSCの選手たちがベンチに集まってきます。練習を終えたU-12やU-15の選手たちが応援をしに集まってくれました。

 仲間

 トレドSCには、先輩や後輩のような上下関係は、ほとんどありません。グラウンドの中に入れば、同じサッカーを愛する仲間。2年生チームの彼らは、みんなからの視線を少なからずも意識していたはずです。

 6対1

 「ゆーーーーーーーーーーーーーーーーーしょーーーーーーーだーーーーーーー!!!」

 サッカーが好きだからだよ

 当たり前ですが忘れてしまう、この思い。いつまでも大切にしてください。